「マニュアルだけじゃ足りない」と創業者は言った 「山の上ホテル」運営企業が挑む「ストーリーの継承」

2026-09-03 HaiPress

〈山の上ホテル 第二章〉

「文化人のホテル」「食の山の上」などと呼ばれ、多くの人々に愛された旧「山の上ホテル」。建物の所有者と運営母体は代わったものの、伝統の名前を冠した「山の上ホテル東京」として2027年夏に再出発することになった。約2年前に全館休業した老舗がどのような軌跡をたどって新たな歩みを始めるのか。ホテルの「第二章」を追う。(随時掲載)

連載の初回を読む

全館休業の老舗…再出発への軌跡解体の危機 乗り越える

◇◇

◆白羽の矢がたった「Plan・Do・See」

山の上ホテルが全館休業して4カ月後の2024年6月、大手ゼネコン「竹中工務店」のレガシー活用事業の事業推進リーダー鍵野壮宏さん(44)は、ホテルの取得を検討していた明治大に示す事業計画を練るため、ホテル運営を担うパートナーを探していた。重視したのは「歴史的建築物の保存・継承だけでなく、ホテルのストーリーも継承する」ことだった。

名門や外資系のホテルには、それぞれ重みのあるブランドや屋号がある。今回は「自社のブランドのルールにしばられすぎない会社が向いている」。鍵野さんはこう考えていた。

島崎藤村ら名だたる文人墨客が愛した静岡県伊豆市にある国登録有形文化財の温泉宿「眠雲閣落合樓」を生かした「おちあいろう」=静岡県伊豆市で(Plan・Do・See提供)

念頭にあったのは、島崎藤村や川端康成、北原白秋ら名だたる文人墨客が愛した静岡県伊豆市の国登録有形文化財の温泉宿を生かした「おちあいろう」や、京都市の旧任天堂本社社屋を生かしたホテル「丸福樓」など、建物の歴史や個性を重視したホテル・レストラン運営に実績のある「Plan・Do・See(PDS)」だった。

鍵野さんはPDSが運営するホテルやレストランのうち8軒を視察。「現場にいる人が、ど...

残り

1021/1663 文字

この記事は会員限定です。

無料会員に登録する

有料会員に登録する

ログインして続きを読む

有料会員に登録すると

会員向け記事が読み放題

記事にコメントが書ける

紙面ビューアーが読める(プレミアム会員)

※宅配(紙)をご購読されている方は、お得な宅配プレミアムプラン(紙の購読料+300円)がオススメです。

会員登録について詳しく見る

よくある質問はこちら

免責事項:この記事は他のメディアから複製されています。転載の目的は、より多くの情報を伝えることです。このウェブサイトがその見解に同意し、その信頼性に責任があることを意味するものではなく、法的責任を負いません。 このサイトのすべてのリソースはインターネット上で収集されます共有の目的は、すべての人の学習と参照のみです。著作権または知的財産権の侵害がある場合は、メッセージを残してください。