2026-04-20
HaiPress

東京都目黒区の東大駒場キャンパス内にある保育所で半世紀近く、園長を務めてきた。自然豊かで広大な敷地には、子どもたちが体を動かし、泥遊びに没頭できる環境があり、理想とする保育を追い求めてきた。
当初は大学の教職員のための保育施設として発足したが、間もなく地域からも受け入れるようになった。今では大学関係者以外の子のほうが多くなった。
布おむつを使い、0歳からパンツを着用する。保護者には、子ども1人につき1日の着替え20着を用意してもらう。おもらしをしたり、外遊びで汚れたり、そのたびに着替える。洗濯物は多くなるため、保護者の負担は小さくないが、「子どもには快不快を敏感に感じて、感性を育ててほしい」との思いから、理解を得た上で、この方針を続けている。
共働きの家庭が増え、こうした手間は避けられる傾向がありそうだが、「子どもには必要」と考えている。生きる力を養うには、感性を刺激することが必要だと信じるからだ。
自分自身、福島県三春町で幼少期を過ごした。自然の中で思い切り遊び回った原体験が基になっている。保育所は広々としたキャンパスの敷地を使うことができ、車を気にすることなく子どもを歩かせることができる。四季を感じさせる草花も多い。恵まれた環境と自覚しつつ...
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