ひな祭りに孤立出産した22歳女性は、わが子の遺体を切断した 「コインロッカーに捨てることも」できなくて

2026-03-27 HaiPress

〈法廷の雫〉

ひな祭りの日、女性が狭い部屋の中で産んだ子は、気づいた時には冷たくなっていた。そしてカッターナイフを手に、遺体を切断した。

なぜそんなことを…。女性が法廷で語った「理由」とは。

◆最初は中絶したかった。でも…

3月16日、東京地裁の法廷。被告である女性(22)が検察官から質問を受けていた。

検察官「飲酒にたばこ、風俗店勤務。流産させたかったんじゃないですか」

被告「最初は中絶したかったが、できる時期を過ぎていた。その後は、流産すればいいと思っていた。でも胎動が始まって、赤ちゃんがおなかの中でくしゃみしているのが分かった。最後は出産して、育てるつもりだった」

それまで消え入るような声で被告人質問に答えていた被告が、強く反論した。


寄稿・石原燃

中絶は守られるべき選択肢「堕胎罪」と人権、イギリスの議論から日本が学ぶべきこと


◆「父親が誰か分からない」孤独な妊娠の背景

被告は出産時に死亡した赤ちゃんをカッターナイフで切断し、一部を勤務先の風俗店の冷蔵庫で保管し、残りをごみ箱に捨てたとして死体損壊、死体遺棄の罪で起訴されていた。

被告は専門学校を卒業後、飲食店やキャバクラで勤務。2024年11月から派遣型風俗店で働いていた。

法廷で語られた妊娠の経緯はあいまいだった。

東京地裁が入る合同庁舎(資料写真)

妊娠したのは風俗店で働く前の2024年5月ごろ。被告は「父親が誰か分からない」と証言した。

その時期に、複数の男性と性交渉があったからではない。

妊娠したと考えられる時期の性交渉は1度だけ。だが、その相手が誰なのか分からないという。

弁護人「父親が誰か分からないのか」

被告「仕事の後、気付いたらホテルでことが終わっていた」

◆1畳の待機室で迎えた、ひな祭りの出産

青木美佳裁判官は当時の経緯について「事件に巻き込まれた記憶はあるか」と尋ねた。

被告はこう答え...

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