2025-10-15
近日、安徽省文化・観光庁が制作したテーマ映像《遊び尽くす安徽(ワンジュアン・アンフイ)》が世界初公開された。本作は、国際的な映像表現と没入感のある旅の視点を通して、安徽の自然山水、歴史文化、民俗風情を深く描き出し、世界の旅行者に向けて多角的に「徽風皖韻(きふうかんいん)」の魅力を発信。安徽の文化観光ブランドを世界へと押し出す意欲的な作品となっている。
山水をめぐり、自然の奇観に出会う
本映像は「遊び尽くす」を主題に、「アジア旅行者のディープな体験」を物語の軸として構成されている。観る者を黄山の頂へと導き、雲海のうねりや奇松の立ち姿を望み、桃花潭の湖面に舟を浮かべ、碧波と山影の調和を楽しみ、さらに牯牛降の原生林を歩き「生命の遺伝子庫」を探る——。旅人の視点と心の声を通して描かれる壮大かつ繊細な映像は、安徽が中国の生態山水の精華を凝縮した地であることを鮮やかに映し出している。
人文の宝庫、文化の謎を解く
映像を追うと、世界文化遺産である黟県の宏村や西遞を歩き、白壁と黒瓦、馬頭壁が連なる徽派建築の美を堪能できる。黄梅戯の発祥地・安慶では振風塔に触れ、黄梅戯の哀調と余韻に耳を傾ける。さらに水東古鎮では、竹棒で操る皖南影絵芝居が「世界最古の映画」とも称される魅力を見せる。映像は徽商文化、宗祠文化、戯曲文化などを丁寧に切り取り、安徽に息づく深い歴史文化を見事に表現している。
人々の暮らし、舌で味わう安徽
《遊び尽くす安徽》は「観る」「巡る」にとどまらず、「味わう」「分かち合う」までを深く描き出す。安徽は水墨画のような山水の地であると同時に、重厚な美食の書でもある。映像には、独特な香りの臭鱖魚(チョウギョクギョ)、外はカリッと中はふんわりした毛豆腐(マオドウフ)、層のある旨味が特徴の胡適一品鍋(コテキイッピンナベ)、香ばしく軽やかな黄山焼餅(コウザンシャオビン)、芳香と甘みが絶妙な黄山毛峰茶(コウザンモウホウチャ)など、安徽を代表する郷土料理が次々と登場し、観る者の食欲を刺激する。さらに、伝統祭りや民俗行事のシーンも織り交ぜ、安徽の活気ある庶民文化や生活の息吹をリアルに伝えている。
安徽は、アジアおよび世界各地の旅行者を心から歓迎する。山と海を越え、この驚きと魅力に満ちた土地へ——「美しい安徽、世界を迎える」の無限の感動を、ぜひ現地で体験してほしい。